俳句遊びその1

 さて、句座を離れ、一人で俳句をつくっているとたいくつになるものである。それである夜、ある遊びを行った。歳時記をもって適当にパラパラと開き、眼を瞑り指を突くのである。そうすると指の先には季語が貴方を待っているのである。その季語で句を詠むのである。それを十回繰り返すのである。そして十句をまじまじと眺めるのである。
 この遊びは句がマンネリ化してきた俳人には特にお勧めである。それは何故か? やってみると分かるのである。何故自分の句がマンネリ化してきたかが、である。結論は書かないのである。何故かといえば、書くと面白くないからである。

                                                 2008.10.23