子規の鶏頭句鑑賞
私は子規の句が好きである。特に鶏頭の句が大好きである。
鶏頭の十四五本もありぬべし
改良された新しい品種の鶏頭はなかなかりっぱで、一本でも見応えがあるが、昔ながらの鶏頭は一本よりも群生していた方がよい雰囲気を出している。実際、我が家の庭に鶏頭を植えたことがある。もちろん群生させてである。子規好きなら私以外にも考えそうなことである。それを見ながら感じるのである。十四五本とはよくいったものである。実にぴったりとした数字なのである。また、背後に塀などが少し離れた処にあった方がよい感じを与えてくれる。
それを見ながら最初、短歌を詠んだのである。子規は短歌もやっていたからである。
鶏頭の十数本を庭に植ゑ子規の俳句を鑑賞しをり 孝治
子規好きもここまでくれば大したものなどと考えたりしていた。しかし子規の句は本当にいい句である。もちろん鶏頭の句もいくつか詠んでみた。
鶏頭の同じ高さで群にけり 孝治
群生した鶏頭を見ているとそんな感じなのである。この句がいいかどうかは別として、子規の気分をまた味わうことができたのである。しかし少し馬鹿なことをやっているかなとも思ったりしているのである。
私は正真正銘の子規ファンである。櫂主宰も子規が好きなようである。
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