季語の認定は誰が行うのか

 1年に1度、12月の第1日曜日に大結社の有力な俳人たちや歳時記の発行責任者などが東京に集まり、「季語認定委員会」が開かれるのである。そして、いくつかの新季語の候補をあげ、認定するか検討し、認定されると歳時記に載るということである。
 さて、如何であろう。こんなことが実際あり得るだろうか。もちろん全くの架空の話である。そんな委員会はないのであるが、実際にあってもよさそうに思うのである。でも無理であろうか。文学に話し合いによる規定は似合わないのかも知れない。
 さて、季語の認定は誰が行うのであろうか。自然に行われるのであろうか。恐らく新しい歳時記を出版するときに、発行の責任者が俳人の意見を聞いたり新しい俳句などを調べたりして新季語と認定するかを決定するのであろう。また一般の俳人は歳時記に載っているから季語であると考えているのではなかろうか。それだけ歳時記は重要であり、十分季語を吟味して作成しなければならないということである。

                                        2008.10.25