好きな季語

 「好きな季節」の分析では、春夏秋冬の中で夏の句を個人的に多く詠んでいることが分かった。何故私は夏の季語を多く詠んでいるのだろう。自分なりに分析してみたい。
 さて、私は夏の中でも「虫」に関する句が多いのである。水馬、蝉、蟻、蜂、ゴキブリ、蟻地獄、蜘蛛、蝸牛、黄金虫など、虫の句を多く詠んでいるのである。私は夏の季節は好きでなくても、虫が好きなのである。また、虫は動きがあり、他の対象とも相性が良く、合わせやすいのではないかと思うのである。要するに俳句になりやすいということである。だが虫嫌いの人も多くいるので、まったく詠まないという方もいるであろう。
 さて、草花に関する句は一般的に多く詠まれており、私もそれなりに詠んでいる。しかし、それほど気に入った句は少ないのである。また他の俳人と比べても数は少ないと思われる。私にとっては草花は苦手ということである。そんなことを考えているうちに、得意分野ということが頭をかすめてきた。それぞれの俳人には恐らく得意分野があるのだろう。それを皆さんは意識しているのであろうか。意識して句を詠んでいるのであろうか。分析好きの私ではあるが、得意分野ということをあまり意識してはいなかったのである。さて、得意分野とは何であろう。それは次に分析するのである。

                                             2008.1.12