何故切れ字は必要か
答えは簡単である。俳句は短いので、切れ字がないと簡単に終わってしまい、味わいや深みが感じられなくなるからである。
降る雪や明治は遠くなりにけり 草田男
切れ字を無視して、つまり「や」で一拍置かずに、また「けり」を普通の文末のように軽く読んでみよう。・・・どうであろう。味わいや深みが感じられないであろう。
では切れ字「や」「けり」を意識して詠んでみよう。・・・どうであろう。意味内容に深みが出てきたように感じられないであろうか。
・・・感じられないって!?それはセンスの問題です。もしかしたら、俳句に向いていない散文的感覚の方かも知れません。
2007.8.8