活字の俳論とネットの俳論
俳句や俳論などのインターネットでの発表は、日本ではまだ低く見られている。正式にはほとんど認められていないのである。何故であろう。それはまだ紙での活字文化が主流だからであろう。引用も本や雑誌からがほとんどである。ネットの引用はほとんど聞かないのである。ネット文化が、俳句だけでなく文学世界に正式に認められていないということである。また、ネット文化は信用がないということである。ネットは発表が容易のため、よく検証もしないで発表されることも多く、また簡単に内容を変更することもでき、中にはいいかげんなものも存在するからであろう。
しかし、ネットはとても便利である。大金をかけなくても自分の作品や意見を自由に制約を受けず発表でき、貧乏人にとってはとても助かるのである。また、本屋に行かなくても自分の部屋で真夜中でも昼間でも自由に読むことができ、すぐに情報を手に入れることができるのである。若者にとってはとても便利である。時代が進むにつれ、ネット文化はさらに広がり、若者を中心に認められていくであろう。私の俳論も若者に特に読んでもらいたいと思っているのである。若者万歳である。これからの時代は実に当たり前のことであるが、若者が創造していくのである。年寄りには残念ながら無理である。新しい俳句世界をネットを中心にして若者に築いてほしいのである。このためにもネットに俳論を載せていきたいと思う次第である。
2010.2.7