新しい季語の条件
現代はめまぐるしい勢いで機械化が進み、新しい言葉も次々と生まれている。季語もそれに従い増えるのであろうか。
では新しく季語となるべき条件とは何であろう。いくつか挙げてみよう。
1 多くの人が使い出している。
2 流行を過ぎても使用されている。
3 英語でも外来語並に使用されている。
4 季節感がある。
ではこの4条件を満たす言葉としてどんなものがあるであろうか。今の流行語は消え去る可能性が高いので、論外とする。動植物に新しいはほとんどないので、考えなくてもよい。自然に関することも同様である。
やはり社会生活に関係する言葉が考えられよう。4つの観点から考えてみるなら、若者が好むスノーボードはどうであろう。スキーやスケートは昔からある冬の季語であるが、スノーボードはここ最近増えてきており、スキー並に人口が増えている。この4条件を十分満たしているので、冬の季語ともはや確定してもよいであろう。他には夏に山や高原などでよく見られるハンググライダーを夏の季語として認めてもよいであろう。
だが、他の新季語がなかなか思い浮かばないのである。この4条件に適合するものはとても少ないのである。急速に発達してきたコンピュータ関係の言葉は季節感にまったく乏しいので季語とはなり得ない。日常生活においても季節感のある新しい言葉はほとんどないのである。
結論として新季語になる言葉は少ないということである。
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