俳句小説
俳句だけでなく、俳句に関する文学はないであろうか。俳論も俳句文学の一部だと私は思っているのであるが、それ以外にもないであろうか・・・。俳句小説なんてものはどうだろう。俳人を対象とする小説ということである。読者も俳人限定にしてしまうのである。如何であろう。実際に書いたら俳人は読んでくれるであろうか。うーん、読んでくれるのではないかと思うのである。なぜなら、そのような読み物はとても少ないからである。俳人も小説は好きなのではないかと思うのである。
では俳句小説とは、どんなものであろうか。ウグイスという名の結社や句座、中浜挙子、一癖ある俳句、吟行、俳人、魅力的な女性、意地の悪い女俳人、太った男、裏腹のある高弟、詐欺師、横領、俳句コンクール、新聞投稿、現金という実弾、俳句を金持ちに売る男、神社、インターネット句会、ネットカマ、ネットに住む俳人、春のセールスマンなどが出て来るのであろうか。主人公は誰がいいのだろう。主宰者のような人物であろうか。それとも取り巻きであろうか。それとも魅力的な・・・・。題名は「梨二つ」がいいであろうか。それとも「月のお客」であろうか。やはりパクリはまずいだろうから、ここは真面目に考えるべきであろう・・・。
考えるだけでも楽しいのである。書いてみようかと思うのである。今まで下手な物語はいくつか書いてきたので、原稿用紙50枚程度なら直ぐにかけそうな気がするのである。でも、読んでくれるであろうか。嫌がられないであろうか。どうなんだろう・・・。やってみようか、どうするか、問題なのである。これをやると俳句はまず詠めないであろうし、それも嫌だなと思うのである。
ここでどうしても言っておきたいのであるが、私は「実話」は書かないのである。全て空想小説である。でも、ここまで言って、まだ俳句小説を書こうかどうか迷っているのである。
2007.11.8