旧暦と新暦の歳時記

 西瓜は、旧暦の歳時記では秋に分類されているが、夏の代表的果物と考えている者は私一人ではないであろう。また8月の行事であるお盆は秋とされている。お盆の墓参りは、大抵暑い中行われているのである。秋の季節感がほとんどないのである。季語は季節感が重要といわれているが、旧暦の季語の分類では、暖冬化の進む現在の実態とかけ離れているといわざるを得ないのである。それに旧暦の歳時記は新しい季語を増やしにくいのである。新季語をほとんど認めようとしていないのである。それは滅び去った旧暦で作成されているからである。新しいものを認識できないのである。
 季語はやはり実際に存在している新暦で分類しなければならないのである。そうすれば新季語も違和感なく増やすことができ、新しい句も次々と生まれてくるであろう。

                                         2007.8.12