多く使用される季語

 季語は数多くあるが、よく使用されるものとそうでないものがある。さて、どのような季語がよく使用されるのであろう。季語ランキングなんてものがあれば少し楽しいようにも思える。どこかの俳句雑誌なんかが特集でやってほしいものである。大きな結社の五つか六つの、一年間に出版された雑誌の俳句を分類すればある程度傾向は分かるであろう。だが、時間と金を要するであろうから、私の今までの経験で推測してみたいと思う。それほど大きく外れないような気もするのである。
 さて、単純に季語ランキングの1、2、3、4番として、「春、夏、秋、冬」(順不同)が上げられるであろう。分類方法としては、それぞれの季節をカテゴリーにして、その中でランキングを推測した方がよいように思う。

 春の部では、自然、生活、植物、動物などから代表的なものを上げてみよう。
自然・・・・・春風、春日、春一番、春の川、春の海、残雪、雪解
生活・・・・・卒業、入学、花見、雛祭、桜餅、種蒔
植物・・・・・桜、梅、椿、菫、蕗の薹
動物・・・・・蝶、蛙、雲雀、燕、雀の子

 如何であろう。実際に調べた訳ではなく、今までの自分の経験から推測して選んだのである。しかし、それほど大きく外れてはいないように思う。多く使用される季語には、秀句名句が多いのである。なぜなら昔から多くの専門俳人も詠んでいるからである。必然的にそうなるのである。

                                        2007.8.26