写真付き俳句

 デジタルが発達したおかげて、撮ってすぐに写真を手に入れることができる世の中になってきた。たとえば、秋の山へ行き、ススキの俳句を作ったとしよう。そのススキの写真をデジタルカメラで撮り、家に帰って、その写真の中に自分の句を書き込むことがすぐにできるのである。インターネットでもよく見られるようになってきた。便利な世の中である。昔から絵に俳句をつけることはあったが、絵や写真があると句も理解しやすい。写真付き句集なんてものが今後増えてくるかも知れない。
これは良いことであると思う。今の若者は映像がないと魅力を感じないようである。若者に俳句に興味をもってもらうためにも写真付き俳句も認めてよいと思う。だが写真は付属物である。写真が句を上回るようだと問題である。写真がないと句が理解できないような作品も問題であろう。句がまずしっかりとしていることが大切であろう。とくかく写真付き俳句なのであり、俳句付き写真ではないのであるから・・・。

                                                   2007.6.12