雪に関する季語

   
 雪という季語は好きであるが、この漢字の付く季語はどれくらいあるのだろう。歳時記で調べてみた。
 雪、初雪、雪催、小雪、根雪、粉雪、牡丹雪、綿雪、小米雪、細雪、飛雪、吹雪、大雪、深雪、雪明り、暮雪、雪国、雪の声、夜の雪、朝の雪、雪の宿、雪女郎、雪女、雪晴、地吹雪、雪しまき、雪起し、雪囲、雪吊、雪掻、除雪、除雪車、雪踏、雪卸、雪合戦、雪達磨、残雪、雪割り、斑雪、春雪、雪蛍、雪兎、雪明り、雪安吾、雪遊び、雪折れ、雪掻き、雪垣、雪合羽、雪解風、雪野、雪汁、雪浪、雪の声、雪見酒、雪眼、などなど、五十六もあった。詳しく調べればもっとあるであろう。直感ではあるが、雪に関する季語が一番多いように思える。雪は時には害を与えるが、一般には美しいものという印象が強い。特に俳句ではその美しさを活用して句を作ることが多い。この季語は、系列が多いだけでなく、多く作られており、重要な季語といえるであろう。季語の多さではチャンピオンである。雪の系列の季語だけで句集を作ることもできそうに思う。

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