地方季語から
沖縄で使用されている「小夏日和」という言葉がある。小春日和のことだそうであるが、この言葉から「小冬日和」、「小秋日和」という言葉が連想されるのである。
小冬日和といえばいつのことであろう。暖かいのに冬に戻ったようということで、三月四月頃の寒さがぶり返した頃のことであろうか。それならば「春寒」や「花冷え」という言葉が思い出される。小秋日和といえばいつのことだろう。これは小春日和でもよさそうに思う。よって、小冬日和と小秋日和は、他に素敵な言葉があるので、無理な日本語であろうか。でも作ってみよう。
小冬日和お堂に蝋燭揺らめきて 孝治
日の子らや小秋日和の日溜りに 孝治
どうであろう。季語として成立しているであろうか。あっ、俳句は兎も角である。
2008.11.23