盗作問題
俳句は短い。ゆえにほとんど同じ句ができることがある。実際、ある結社の吟行句会でもあった。ぶどうについての主宰の句と弟子の句がほとんど同じだったのである。主宰の方が自分の句を削除したが、もちろん盗作したわけではない。こんなことはよく起こることである。これを気にしていたら、俳句は作れないであろう。仮に過去にあったとしても、どんどん作るべきである。だが意図的に盗作してはならないことはもちろんである。
有名な句でなければ、基本的に助詞の「を」と「に」の違いがあれば、違う句とすべきである。仮にどちらかが有名になったら、他方は消えていくであろう。それはそれで仕方のないことである。有名な先生が全く偶然過去に似た句を作った場合、その先生はプライドとして自分の句を取り下げるであろう。下手な人が偶然、有名な句を真似たような句を作ったとしても笑われるだけであろう。
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