俳句ができた訳の短い考察
俳句は、世界で一番短い詩といわれている。なぜ俳句が日本で創造されたのであろう。日本人はもともと短いものを好むからであろうか。それも理由の一つとして考えられるであろう。
俳句は、短歌の上句から派生したいといわれている。短歌あっての俳句なのである。では短歌はどのようにしてできたのであろう。短歌には五七五七・・・と長く続く長歌がまずあったのである。それから短く切った短歌が派生したのである。こう考えると五七のリズムが重要であるということが分かるであろう。では、五七のリズムはどこから来たのであろう。どうもこれは漢詩が日本に伝わる以前の、日本人のリズムではないかと推測するのである。恐らく文字のない大昔から大和言葉としての歌は、存在していたであろう。それも五七のリズムである。日本語にはどうも五七が多いようなのである。日常会話に五七が多いようなのである。それに調べがついていったように思えるのである。五七こそが日本人に最も相応しいリズムなのである。でも五七だけでは、リズム感に乏しいので、五をもう一つ付けたのである。「五七五」が一つの完成された日本人の歌なのである。
2007.5.6