ネット句集

 俳人ならば句集を出したいものである。俳壇には、句集を出さないと一人前の俳人として認めない雰囲気がある。しかし、経費として百万円以上はかかるのである。貧しい俳人にとってはなかなか大変である。
 現在、ネット句集なるものが存在している。句集だけでなく、ネット歌集、ネット小説等いろいろである。インターネット上に自分の俳句を本のような形式にして載せるのである。画面上で俳句集を読んでいる感じに見えるのである。経費はとても安いものである。一万円もかからないであろう。恐らく経費よりもネット技術があるかどうかである。ネット上で時々小説を読むことがあるが、私にもできそうである。恐らくPDF文書作成ソフトがあれば可能であろう。
 さて、作成したとしてどうなのだろう。俳人として認めてもらえるのであろうか。恐らく駄目であろう。ネット句集は句集として認知されていないのである。一流俳人はお年寄りであり、ネットで俳句などという不埒なことを認めていないからである。またネット句集に一流句集が存在していないことも理由の一つとして考えられよう。それからネット句集の数がとても少なく、知っている人も少ないのである。もっと才能のある若者が気楽にどんどんネット句集を出さないと駄目である。ネット小説は既に認知されているが、ネット句集が認められるまで最低十年はかかるであろう。
 さて、私はどうであろう。出す技術はある。しかし、俳句がそれほどないのである。よって彼岸に佇むのである。こうやって躊躇しているうちに時代に乗り遅れていくのであろう。今までが実際そうだった。これは若い方々への助言でもある。若者は一気に事を成すことが大切である。結果など後で考えればよいのである。たいてい勢いのある者に運は見方するのである。勢いは運を引き寄せるのである。運の悪い方は大抵実行がないのである。また人のせいにするのである。ということで、今回は余計なことばかり書いてしまったので、これでお終いにするのである。

                                             2007.12.31