横書き俳句
俳句は昔から縦書きである。しかし、インターネットでは横書き俳句が多いのである。それは横書き世界が支配するインターネットだからである。(しかし、ネットでも縦書きソフトがあるので可能である。)多くの人が俳句は縦書き文化であると考えており、横書きに違和感を持っているようである。しかし、私は違和感がないのである。なぜなら、吟行でも句帳に横書きで句を書き、まとめはパソコンで横書きにしているからである。横書きに違和感のある方は、単に慣れていないからであると思う。人間慣れてしまえば大抵は何とかなるのである。それに縦でも横でも俳句の意味や内容、感覚に全く違いが存在しないのである。
日本語は縦書きにも横書きにも適した素晴らしい文字なのである。これが英語であると、縦書きはあり得ないであろう。よって、これからの日本人は横書きに早く慣れることである。だが、私は縦書きを絶対認めないという方もいるであろう。それはそれでいいのである。しかし、今ある違和感は個人の問題でしかないことを理解しておくことは大切なのである。
こんなことを書くと、「お前は縦書き文化を否定するのか」などと訳の分からないことをいう方が出てくるのである。私は日本語における縦書き文化は否定しないのである。昔の古典は縦書きである。これを横書きにしたら実におかしなものであり、馬鹿げている。縦書きは縦書きとして尊重し、これからの日本人は横書きでも良しとすべきだということなのである。日本語は実によくできた文字だと思う次第である。
2008.1.3