百物語


むかし、あったてんがな。
お宮にある夜、若いしゅが集まって、物語を百こすることになったんて。
ろうそくを百こもやして、話が一つ終わるたびに一つずつ消していったんと。
百の話が終わると何かよくねえことが起こるといわれてたんやが、
若いしゅはきもだめしのつもりでやったんと。
話が百終わって、最後のろうそくを消したとたん、お宮の天井ががらがら
とこわれ、カマをもった一つ目の大男が落ちてきたんと。
「目ん玉よこせ。」
とさけんだんとや。若いしゅは、ぶったまげてにげてみんないちもくさんに
しまったんとさ。
いちごブラーンとさがった。

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