閒庭百花発
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阿部家門前詩碑 |
即事 |
即事(そくじ) |
対君君不語
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君に対すれども 君語らず
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振錫別親故
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錫(しやく)を振りて 親故(しんこ)に別れ
出雲崎 旅立ちの丘詩碑 |
担薪下翠岑
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本覚院詩碑 |
苔径花如霞
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苔径 花は霞の如く
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中秋賞月 |
中秋 月を賞(しよう)す |
今夜月色白
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今夜 月色白く
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松風払衣久
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松風 衣を払ひて久しく
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鵬齋倜儻士
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鵬齋は倜儻(てきとう)の士
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使魂作遊戯
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魂をして遊戯を作(な)さ使(し)め
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独遊楽 |
独遊楽(どくゆうらく) |
我里独遊楽
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我が里の独遊楽
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出山釈迦 |
出山の釈迦 |
去時従是去
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去る時も是れ従(よ)り去り
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清歌采蓮女
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清歌す采蓮の女
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窮谷有佳人
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窮谷に佳人有り
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一思少年時
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一に思ふ 少年の時
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遠山飛鳥絶
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遠山 飛鳥絶え
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寒炉深撥炭
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寒炉 深く炭を撥(か)く
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文殊乗獅子
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文殊は 獅子に乗り
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青山前与後
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青山は 前と後に
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城中乞食休
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城中にて乞食し休(おは)り
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擬古 |
擬古(ぎこ) |
門外春将半
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門外 春将に半ばならんとし
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蕭条三間屋
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蕭条(しようじよう)たり 三間(さんげん)の屋(おく)
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空盂 |
空盂(くうう) |
青天寒雁鳴
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青天 寒雁鳴き
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兄弟相逢処
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兄弟(けいてい) 相逢ふ処
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訪竹丘老人 |
竹丘老人を訪ふ |
故旧信難忘
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故旧 信に忘れ難く
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竹丘老人過訪 |
竹丘老人過(よぎ)り訪ふ |
夏日青林裏
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夏日 青林の裏
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七月十六日 |
七月十六日 |
何処消烝炎
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何れの処にか烝炎(じようえん)を消さん
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如峰兮如雲
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峰の如く雲の如く
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老朽夢易覚
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老朽 夢覚め易し
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海津氏宅即事 |
海津氏宅即事 |
田家風雨後
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田家(でんか) 風雨の後
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又 |
又(また) |
草庵風雪裡
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草庵 風雪の裡
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門外春将半
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門外 春将に半ばならんとし
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孰謂我詩詩
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孰(だれ)か我が詩を詩なりと謂ふ
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七星竹馬友
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七星は竹馬の友
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答 |
答ふ |
総為疎世用
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総べて世用に疎きが為に
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大黒天 |
大黒天 |
身在北方
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身は北方に在りて
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乞食 |
乞食(こつじき) |
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十字街頭乞食了
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十字街頭 食(じき)を乞ひ了はり
三条八幡宮詩碑 |
裙子短兮褊衫長
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裙子(くんす)短く褊衫(へんさん)長し
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三条市・一ノ木戸神明宮詩碑 |
芳草連天春将暮
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芳草天に連なり 春将に暮れんとし
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傭作 |
傭作(ようさく) |
家在荒村栽壁立
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家は在荒村に在りて 栽(わづ)かに壁立す
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游松野尾 |
松野尾に游ぶ |
吾来此地九月初
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松野尾 仙城院詩碑 |
森森二十五大士
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旧巻町 向陽観音遥拝里御堂前詩碑 |
看花至田面庵 |
花を看ながら田面庵に至る |
桃花如霞挾岸発
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桃花霞の如く 岸を挟んで発(ひら)き
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過有願居士故居 |
有願居士(こじ)の故居(こきよ)を過(よぎ)る |
去年三月桃花時
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去年の三月 桃花の時
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行春 |
春を行く |
芳草萋萋春将莫
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芳草(ほうそう)萋萋(せいせい)として 春将に莫れんとし
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子規 |
子規 |
烟樹蒼蒼春已莫
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烟樹(えんじゆ)蒼蒼として 春已に莫れ
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暮投思思亭 |
暮れに思思亭に投ず |
自従一破家散宅
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一たび破家散宅して自従り
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啼鳥如砕華狼藉
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啼鳥砕くが如く 華狼藉たり
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傭賃 |
傭賃(ようちん) |
家在荒村空四壁
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家は荒村に在り 四壁空し
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騰騰 |
騰騰(とうとう) |
裙子短兮褊衫長
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裙子短く 褊衫(へんさん)長し
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毬子 |
毬子(きゆうし) |
袖裏毬子直千金
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新潟市・勝楽寺詩碑 |
読孝婦碑 |
孝婦の碑を読む |
夏置涼阡自耨田
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夏は涼阡(りようせん)に置いて自ら田を耨(くさぎ)り
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闘草 |
闘草(とうそう) |
他与児童闘百草
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他(ま)た児童と百草を闘はす
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左一大丈夫
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左一は大丈夫なり
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聞佐一順世 |
佐一の順世を聞く |
微雨空濛芒種節
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微雨空濛(もう)たり 芒種(ぼうしゆ)の節
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贈鈴木隆造 |
鈴木隆造に贈る |
無能生涯無所作
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無能の生涯 作(な)す所無く
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二十余年一逢君
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二十余年 一たび君に逢ふ
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寒冬夜 |
寒冬の夜 |
草堂深掩竹渓東
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草堂 深く掩(とざ)す 竹渓の東
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頭髪蓬蓬耳卓朔
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頭髪蓬蓬(ほうほう) 耳卓朔(たくさく)
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我与筆硯有何縁
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我と筆硯と 何の縁か有る
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避雨 |
避雨(ひう) |
今日乞食逢驟雨
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今日食を乞ふて 驟雨に逢ひ
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題蛾眉山下橋杭 |
蛾眉(がび)山下橋杭(きようこう)に題す |
不知落成何年代
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知らず落成 何れの年代ぞ
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草庵雪夜作 |
草庵雪夜の作 |
回首七十有余年
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回首す 七十有余年
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大江茫茫春将暮
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旧与板町 黒川水門広場詩碑 |
居諸荏苒春為秋
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居諸荏苒(じんぜん) 春秋と為り
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宿玉川駅 |
宿玉川駅に宿る |
風気蕭蕭秋将莫
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風気蕭蕭 秋将に莫(く)れんとす
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再游善光寺 |
再び善光寺に游ぶ |
曾従先師来此地
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曾て先師に従ひて 此の地に来たる
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還郷作 |
郷に還りて作る |
出家離国訪知識
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家を出て国を離れて知識を訪ね
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暁 |
暁 |
二十年来帰郷里
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二十年来 郷里に帰る
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夜雨 |
夜雨(やう) |
世上栄枯雲変態
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世上の栄枯は雲の変態
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有感 |
感づる有り |
剃除髭髪為僧伽
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髭髪(しはつ)を剃除して 僧伽となり
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冬夜長 |
冬夜長し |
冬夜長兮冬夜長
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冬夜長し 冬夜長し
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過熊森茶屋憶関左衛門 |
熊森(くまのもり)の茶屋を過ぎて関左衛門を憶ふ |
平生酌酒意不浅
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平生 酒を酌む意浅からず
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有女有女字照女
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女有り女有り 字(あざな)は照女(しようじよ)
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漸下人間休咨嗟
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漸く人間(じんかん)に下る 咨嗟(しさ)するを止めん
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十字街頭弄布袋
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十字街頭 布袋を弄(ろう)す
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渡唐天神 |
渡唐(ととう)の天神(てんじん) |
誰氏丹青摸出来
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誰氏(すいし)の丹青ぞ 摸出(もしゆつ)し来るは
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観音堂側仮草庵
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観音堂側 仮の草庵
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米屋山齋 |
米屋(こめや)の山齋 |
因礼観音来此地
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観音を礼するに因り 此の地に来たる
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国上山頭回首臨
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国上山頭 回首して臨めば
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無題二首一 |
無題二首その一 |
国上山下是僧家
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国上山下 是れ僧家
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無題二首二 |
無題二首その二 |
可嘆世上人心険
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嘆く可し 世上人心の険なるを
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題義士実録末 |
義士実録の末に題す |
捨生取義古尚少
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生を捨て 義を取るは古(いにしへ)尚ほ少なり
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煙海雲山両三年
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煙海雲山 両三年
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少年捨父走他国
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少年 父を捨てて他国に走り
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米沢道中 |
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幾行鴻鴈鳴南去
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幾行の鴻鴈(こうがん) 鳴いて南に去る
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吾与筆硯有何緑
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吾と筆硯(ひつけん)と何の緑か有る
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贈解良氏 |
解良氏(うじ)に贈る |
如今四海清平世
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如今 四海清平の世
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正月十六日夜 |
正月十六日の夜 |
春夜二三更
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春夜 二三更(こう)
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一鉢千家飯
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一鉢 千家の飯
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仏是自心作
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仏は是れ 自心の作(な)るもの
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題藤氏別墅 |
藤氏の別墅(べつしよ)に題す |
去城一里餘
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新発田市 ふるさと会館庭詩碑 |
春夜二三更
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春夜 二三更(こう)
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粛粛天気清
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粛粛として天気清く
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夜夢都是妄
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夜の夢は 都(すべ)て是れ妄にして
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投宿破院下
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投宿す 破院の下(もと)
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花無心招蝶
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花は 心無くして蝶を招き
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尋思少年日
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少年の日を尋思(じんし)すれば
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道妄一切妄
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妄と道(い)へば一切は妄
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柳娘二八歳
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柳娘(りゆうじよう)二八の歳
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無欲一切足
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欲無ければ 一切足り
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人心各不同
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人心は 各おの同じからず
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終日望烟村
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終日 烟村を望みつつ
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円通寺 |
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従来円通寺
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円通寺に 来たりて従(よ)り
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生涯懶立身
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乙子神社詩碑 |
今年非去年
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今年は 去年に非ず
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鳶巣喬木顚
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鳶(とび)は 喬木(きようぼく)の顚(いただき)に巣くひ
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秋暮 |
秋の暮れ |
秋気何蕭索
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秋気 何ぞ蕭索(しようさく)たる
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終日乞食罷
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終日 乞食し罷(おは)り
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十万仏土中
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十万の仏土の中
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誰家不喫飯
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誰が家か飯を喫せざらん
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五合庵 |
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索索五合庵
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索索(さくさく)たる 五合庵
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仏説十二部
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仏説 十二部
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分衛 |
分衛(ぶんえ) |
春気稍和調
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春気 稍(やや)和調し
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永夜高堂上
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永夜 高堂の上に
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荏苒歳言暮
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荏苒(じんぜん)として 歳言(ここ)に暮れ
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人生一百年
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人生 一百年
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夏夜 |
夏の夜 |
夏夜二三更
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夏夜(かや)二三更
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伊昔勝遊処
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伊昔(むかし) 勝遊の処
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蟲龜看牛闘 |
蟲龜(むしがめ)に牛闘を看る |
群牛早晩遁桃林
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群牛 早晩(いつか)桃林に遁(のがれ)む
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今夕 |
今夕(こんせき) |
今夕風光稍調和
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今夕 風光稍(やや)調和し
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非人八助 |
非人八助(やすけ) |
金銀官禄還天地
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金銀官禄 天地に還り
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世有多事人
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世に多事の人有り
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伊昔東家女
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伊昔(むかし) 東家(とうか)の女(じよ)
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余家在竹林
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余が家に 竹林在り
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流年不暫止
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流年 暫くも止まらず
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虫鳴正喓喓
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虫鳴くこと正に喓喓(ようよう)たり
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余郷有一女
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余が郷に一女有り
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我生何処来
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我が生は何処より来り
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我見世間人
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我 世間の人を見るに
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吊子陽先生墓 |
子陽先生の墓を吊(とむら)ふ |
古墓荒岡側
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大森子陽先生の墓前詩碑 |
寛政甲子夏 |
寛政甲子(かつし)の夏 |
凄凄芒種後
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凄凄(せいせい)たる芒種(ぼうしゆ)の後
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唱導詞 |
唱導(しようどう)の詞(うた) |
緇素年年薄
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緇素(しそ) 年年薄く
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中元歌 |
中元の歌 |
母去悠悠父亦去
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母去りて悠悠 父も亦た去る
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我有一張琴
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我に一張の琴有り
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地震後作 |
地震後の作 |
日日日日又日日
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日(にち)日日日又日日
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落髪僧伽 |
良寛禅師墓の右に刻まれている詩 |
落髪為僧伽
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落髪(らくはつ)して 僧伽(そうぎや)と為(な)り
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