拓本の簡単なとり方


分水良寛史料館で、分水拓本研究会の方々が拓本の体験会を
実施していましたので、拓本のとり方を教えてもらいました。なか
なかおもしろかったです。


1

まず、文字の彫り込まれた石
の上に和紙を乗せます。
和紙は拓本用がありますが、
やや厚めの和紙がよいそうで
す。

2

その上から、霧吹きで水をふ
きかけます。

3

水をつけた刷毛で中央から外
側にむけて刷毛を伸ばしま
す。小さな空気のかたまりを
取り除きます。

4

サラシを和紙の上に置き、水
気を取り除きます。手拭いで
もいいそうです。

5

サラシを取って、拓本用のブ
ラシで和紙の上からたたきま
す。石の文字の窪みに和紙
をへこませるためです。ここ
で和紙が切れても、裏打ちを
すれば分からないそうです。

6

次に、綿をきめの細かい布で
巻いたタンポという道具に拓本
用墨を付けて、和紙をたたくよ
うに墨を付けます。
ここは技術が必要です。水気
がありすぎるとムラができるそ
うです。

7

石から、ていねいに和紙を剥
がし乾かせば、完成です。
「白雲流水」の拓本ができあ
がりました。

拓本に必要なものは、
1 拓本用墨  2 水刷毛  3 霧吹き  4 たたきブラシ  
5 サラシ(タオル)  6 水入れ  7 セロテープ 8 タンポ 
9 はさみ 10 和紙(拓本用和紙)

※セロテープは、石碑に和紙を貼り付ける際に止めるもの
として使用します。外では、必ず必要です。
※拓本セットはインターネットで買うことができます。5千円
前後です。