現在の歌その2

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真夜中に電子メ一ルを打ちにけり短歌を二つ三つほど添へて

スト一ブの周りを囲み女童は楽しく語らひ時を過ごせり

積もりたる雪を払へば地蔵様の優しいお顔の現れ出でつ

ゆるやかに燃へてをりける木炭の二つに割れて燃へ上がりたり

時計屋の主人は時計に囲まれて今宵も時計の修理してをり

水車二つ並びてゆるやかに春の光れる水を汲みをり

倒産せし浜辺のホテルの壊されて残りし門にカモメら飛べり

水田の広がる中に一本のゴミ処理場の煙突は立つ

マンホ一ルの蓋の上にて三枚の銀杏の枯葉張り付きてあり

干されたる布団の中に寝転べば日差しの甘き香りのしたり

芝生の上に四人家族の現れて何事もなく食事を始めつ

竹群の中に地蔵の立ちをりて童話の如き雰囲気もてり

雨の降るポストに手紙を入れし時中の空気はやや暖かき

灰皿を綺麗に洗ひ机の上に置けば一服したくなりたり

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